「白衣蒼狗」

 「量子コンピューター」の次は「情報公開時代」について、

現代の時代は「情報過多の時代」であると誰もが認識している。実際に私のこの、ホームページに何人の読者がいられるか私は知らないし、また敢えて知ろうとも思っていない。フリー・ホームページなので、「訪問者」のカウントもできないのだ。

このようにして「私ごときの者」でさえ、正確でない可能性を含んではいるが、自由に情報を発信できるし、ネットを通して世界中のあらゆる情報が洪水のように押し寄せ、たちまちそれが世界中をかけめぐり、それらの情報量たるや今後増加することはあっても、減少することはないだろう。その点情報を得る側は、その真贋をしっかり意識して、情報が「フェイクで有るかどうか?」や「信憑性が担保されているかどうか?」常に厳しい目を持っていなくてはならない。情報の「信憑性」の確認はネット上で「検索」すれば、大体の情報は得られるが、その情報さえも正しいかどうか判断するのはとても困難なので、やはり「半信半疑」に留め「鵜吞みに」しないことが肝要だと思われる。

一方情報を「発信する側」も誠意をもって、正確な情報発信に努めなければならない。私のスタンスとしては

  不確かな情報は発信しない。

  少なくとも「誹謗中傷」は絶対にNG

  知っているだけの検証をした後に、発信する。

  断定しない。等々である。

HOME」コラムでも記述しているが、昨今かなりの精度でもって「フェイク情報も作成」できるし、数多くの「アカウントを持って、恣意的に情報操作をする」こともできるようになってきている。

情報選別のポイントとしては自分にとって、有益情報のみを選別し得られた情報を活用すればよいと思う。例えば「犬が池に落ちて、助けられた。」「猫が犬と喧嘩して、猫の方が勝った!」・・・などのようなネットニュースは、そのようなニュースに関心がある方あるいは、動物愛護家もしくは研究者にとっては有益かもしれないが、私にとっては無益である。

ただ昨今は事件、事故の配信映像や記事に精神的に傷付けられる場合もあり、またとてもリアルな動画情報などは、見た後に「TPSD」にさえなりそうな動画などもある。これらは情報化時代の大きな問題の一つであろう。

また「劇場型犯罪」などの動画には肝をつぶすような極めて凄惨なものもあり、特に青少年や幼少の子供たちへの影響を考えざるを得ないものもある。

 さらに、昨今の情報の中には、フェイク、プロパガンダ、錯誤、過失、悪意、邪悪、洗脳、利益誘導・・・等々、ありとあらゆる「人間の弱点もしくは悪意情報」などが凝縮されている情報も、故意に配信されている場合があることも忘れてはならない。2021/07/06


国際的なルール作り

本日7月7日の「読売新聞/オンライン版」のニュースによると「日米豪印4か国の協 力枠組み「Quad(クアッド)」は、人工知能(AI)や半導体などの最先端技術分野での連携を強化する。台頭する中国に対抗し、民主主義など共通の価値観を持つ4か国が協力し、国際的な研究開発競争やルール形成を主導する狙いがある。」と記述し、さらに「バイデン政権は同盟国の技術力を結集して開発競争に臨むとともに、自由や人権に配慮した形での国際的な規制を実現するべく、クアッドを軸に民主主義諸国との連携を深めていく考えだ。」と報道している。

私の見方では現在「量子コンピューター」の開発研究においては、中国が世界を一歩 リードしているように見受けられるが、しかし、どこの国もその専門家達による先端的な開発研究に邁進している。どちらの「規格が世界標準になるか!」という事は、全く見通せない状況ではあるが、「量子コンピューター」の汎用化は、今後の人類の発展にきわめて重要なファクターである。

やはりこのまま突き進めば、人類文明の「独裁国家対自由主義国家」間の「デカプリング」は避けられないような気がする。その期間がどれほどの期間なのかは全くわからない。短期的には「民主主義諸国連合」対「中国共産党諸国連合」の図式化になるのだろうが、中長期的にはいずれ趨勢は決まるであろう。

人類の進化にとって、中国の勃興は好ましいことではあると思うが、歴史が示してい る覇権国挑戦に見られる「トゥキディスの罠」を逃れることは不可能かもしれない。

 

私は限りなく「民主主義・自由主義」を支持しているので、一党独裁主義の現在の国 民の自由を認めない、人権を蹂躙している、「中国共産党一党独裁国家」に覇権を渡すことは我慢がならない。そのような意味においても昨今の時代の変化の速さには、一瞬も目をそらすことはできない。       2021/07/07


科学について

科学を「信じない」、あるいは「拒否する」、さらには「否定する」人々が世界中にはとても多くいる。多分、すべてを合わせるとおそらく50%には達すると思う。

つまり、科学の「肯定派」と「否定派」それぞれフィフティー・フィフティーと言うわけだ。私は、思想、信条は自由なのでそれはそれで良いと思う。

科学を立証するとき「エビデンス」をしっかり示しても、想定外のことは起きるし実際はすべてがすべて検証通りには行かないので、常に疑いを持つことは重要である。 むしろ「疑念」から、科学は真理追究として発展していくのだから疑う事は、科学の発展、進歩には「必要不可欠要素」である。

今回のコロナワクチンについても世界中に「拒否派」が何%か居る。私はそれについても、ワクチン接種を推奨はするが、強制はしなくてよいと思う。

私個人は科学については「科学肯定派」だ。

コンピューターのヘヴィーユーザーで、何をするにもコンピューターで作業をするので、科学を否定、拒否しては仕事が進まない。

しかし、私はコンピューターを心の底から、頼る、信じる、ことをしていない。

コンピューターは、たまに間違い、造反、故障を必ず起こすからである。

だから、コンピューターを全幅の信頼はするが、完全に信用はしないという事なのだ。このことは「矛盾」するような感じを受けるが、そうでもない。「疑念」が科学を発展させていると言ったが、まさに科学者は科学を全面的に信じていないし、ゆえに科学が発展、進歩しているわけだ。

例えば、コンピューターについて実際はコンピューター自体がミスをやらかすのでなく、操作している人間の方が「間違ったコマンド」を送っているのかもしれない。あるいはその両方の「ミスマッチ」が起きているかもしれない。とにかく実際にコンピューターで作業していて、何度もバグを起こすし、稀に造反されることもあるのだ。

原因はよくわからないが、例えば「これで良しと、確認して上書きしたにも関わらず、前の間違った情報のままの保存されていた。」という事になったこともある。

もしかして、基本的な設定や提供元からの自動Updateなどにより、設定変更などをされていたかもしれないので、必ずしもコンピューターのせいではないかもしれないが、とにかく「そのような結果」を何度も経験しているので「完全信用」はしていないということなのだ。すなわち、コンピューターは色々な想定外のことも起きるという事だ。

私がここで言いたかったことは、コンピューターのことではない。科学の「信認と不信認」あるいは「受容と拒否」について述べたかったのだ、以下が本題である。

 

「地球平面説」

これを読んでいられる方は、科学が進んでいるこの現在において「地球は丸くなく、皿のように平らである」と信じている人々が数多くいることをご存じだろうか?

「地球平面論者」が、ブラジルでは人口の7%に当たる1100万人以上が「地球は平」だと信じているそうだ。

科学が進歩し、民意度も高く情報をしっかりもたらされているアメリカおいてさえも「地球平面協会」のフェイスブックに20万人のフォロワーを抱えているそうだ。

世界には「地球平面学会」と言う組織、あるいは団体が毎年あちこちの国で会合をもって情報を発信している。つまり、世界中にある程度の比率で、地球が「球体」でないと信じている人が、いるということは不思議なことだ。

だったら、どうして「地球」と言うのだろうか?

「地()」の「球(たま)」と言うではないか!

でも、地球のことを英語では、「Earth」もしくは「Planet Earth」だ!Earthの語源は「土」「大地」の意味で、天体の認識に伴って「我々人類が住む、この惑星」と言う意味から「The earth」と言う言葉を使うようになったらしい。

 

しかしこれも、惑星の一種として地球を認識したのだから、惑星はすべて「球体」なので、だとしたら「Planet Earth」も球体であるはずなのに、球体でないと主張する人々はどのような理論を持っているのだろうか?不思議で仕方がない。

 

実は、地球を平面だと信じている人々には、どの様な理論的な説明をしても、あるいは宇宙から見た地球の全体写真や動画などを見せても、すべてフェイク(嘘・虚偽・偽物)として、信じないそうだから、何を言っても「取り付く島もない」という事らしい。

 

「アーミッシュ」と「メノナイト」

アーミッシュ、メノナイトと言う言葉を聞いたことが、有るだろうか?

アーミッシュとメノナイトの人々は、キリスト教の一派で、アーミッシュは各国に住んでいるが主にアメリカのペンシルバニア州、オハイオ州、インディアナ州などに住んでいる。アーミッシュは世界中で30万人以上のメンバーがいると言われているし、メノナイトの方々も総数は解らないが相当数のメンバーがいる。

彼らの生活様式は大抵の「科学文明」を拒否している。集団や個人にもよるが、一般的に原則として自動車を持たず移動は馬車、電気を使わず農耕や牧畜などで自給自足している。18世紀以前の生活様式と考えればイメージがわくと思う。

 

私は彼らの生活様式を肯定も否定もしない。それはそれで、素晴らしいことではないだろうか。ただ、病気などになった場合やはり「現代医療」を受けるのだろうか?

特にコロナが世界中に蔓延している現在、当然のこと外部とシャットアウトを試みているだろうが、実態はどうなのだろうか、気にはなっている。

 

医療と言えば「輸血」を絶対的に拒否しているキリスト教の一派である「エホバの証人」の人々もいる。世界の信者数は869万人と言われている。

 このように世界中にはいろいろな人種、価値観、宗教、文化、最近のLGBTQ+・・・・と、数えたら本当に限りがないほど、他種多様の人々が暮らしている。

この辺で、この項を閉じるが「科学」と「人々の生活」のかかわりを呟いて見たかっので、主に現代の文明社会の生活形態について記述してきたが、先住民については全く述べていない。

 

少しだけ、南米のアマゾン奥地にはいまだに「石器時代」の生活をしている先住民部族についてもごく簡単に述べておこう。

十数年以上前にアマゾン先住民の「ヤノマミ部族」の「生死観」について知った。

生まれたばかりの、生を受けた新生児の「生殺与奪」の権利は「完全にその母親に委ねられている」という事を知って愕然とした。

当然のこと、その母親がもしも「生かさなかった」すなわち「殺生」したとしても「罪」に問われない、驚くべきことに、そのようなことをした母親にも、完全に「罪の意識と概念がない」と言う事に心底衝撃を受け、生命と言う観念に本当に心を揺さぶられた。

 

最後に、敢えて私は「ブログ」のそれぞれの文言に「ハイパーリンク」を張り付けていない。HPのカラムではできるだけ親切にリンクを張り付けたが、ブログは「独り言」なので興味のある方は、ご自分で検索なさるとよいと思っている。

 

今日はここまで。2021/08/30


新型コロナ

毎日、時々刻々「新型コロナ指標」がいろいろな分野から発表されている。ごく最近は、かなりの地域で一時的に、終息しているように見受けられるが、この現象も学者によって、いろいろな見方があるようだ。

 

私は「新型コロナ」の正体が知りたくて、情報を集めたみた。コロナは「ウイルス」と言われているが、当然のこと私は専門家ではないので、そのウイルスの正体が全くつかめない。

まずコロナの名称、コロナとは「その見た目が王冠(Crown)に似ているので、王冠を意味するギリシャ語の(Corona)の言葉」から「コロナ」と付けられているそうだ。

 

そういえば、もともと王冠の意味だから病名の「コロナ」ではなく、いろいろな商品名称が、数多くあることが想起される。

コロナ・・・エアコン、自動車、ストーブ、給湯器、お酒、保険の名称、・・・・ありとあらゆる「商品名」がある。

 

「コロナウイルス」は見た目が「王冠」の形だから「コロナウイルス」なのか・・・なるほど。でも例の、あの一般的に流布している「真っ赤な王冠」や「とげとげしい多色」のコロナ写真だが、多分実際のコロナウイルスの色は「真っ赤な色」などはしていないのだろうと、思う。たまに「モノクロ」写真を見ることもあるが、詳しく調べてみたら、やはり実際は「白黒」でわかりやすいように「着色してある」と説明してあった。

 

では「ウイルス」本体については、どうだろうか。

これもちょっとだけ、調べて見たが「オドロキ・モノノキ・サンショウノキ」…なのだ・・・・(@_@)

 

曰く、

  1900年オランダの植物学者、マルティヌス・ベイエリングがタバコの研究中に、タバコの植物が細菌より小さい「謎の感染因子」に影響を受けやすいことに気が付き、その謎の因子を「contagium vivum fluidum(生命を持った感染液体)と呼んだが、その後、ラテン語で「毒」を意味する(virus)に変えた。ベイエリングはウイルス学の創始者であるにもかかわらず「ノーベル賞」を受賞していない。

  ウイルスの大きさはどれぐらいか?ウイルスの大きさは、細菌よりさらに小さくて、0.1μm(ミクロン)ぐらいの大きさだそうだ。

もしも、ウイルスをテニスボールほどの大きさに拡大したとして、同じ縮尺のヒトの身長は、800㎞の大きさに相当する。細菌は、ビーチボールぐらいになるらしい。

  あらゆるウイルスはヒトに病気を起こさせると考えられていたが、何十万種類ものウイルスのうち、哺乳類に感染する種類はたったの586種類で、そのうちヒトに影響を及ぼすのは263種類だけという事が最近、分かった。でも今後の研究いかんでは大きく変わってくる可能性も十分にあるであろう。

  海水1リットル当たりに、最大一千億個のウイルスが含まれていることが最近分かった。

  健康な人間の平均的な肺の中にも174種類のウイルスがいて、そのうち90%が新種であることが分かった。

  現在では、地球がウイルスで満ち溢れ海水ウイルスだけでも、横に並べると「1千万光年」と言う想像を絶する長さになることが分かった。

  大抵のウイルスは10個ほどしか遺伝子を持たない。しかし、ごく最近千個以上の遺伝子を持ち、並外れて大きい(普通のウイルスの100倍以上の大きさ)ウイルスも発見されている。

  さらに、ごく最近の2013年フランスの研究者チームが新たな巨大ウイルスを発見し「パンドラウイルス」と名付けられた。このウイルスは2500個もの遺伝子を持ち。その90%は自然界のどこにも、まだ見つかっていないそうだ。

  その後、研究者たちは第三のグループ「ピソウイルス」を発見し、さらについ今月すでに五つのグループの巨大ウイルスが確認され、それらすべては地球上のどんなものとも異なるだけでなく、互いに異なっている。

  ウイルスは「生き物」と見なされないが、それぞれの遺伝コードには「創造の瞬間以来、あらゆる生き物に見られる62文字配列」あったことから、そのウイルスはほぼ間違いなく生きているだけでなく、地球上の何にも劣らないほどの大昔から存在することが分かってきた。

 

などなど、これらのことを知ったらもはや我々は健康に生きているのが不思議なぐらい、もしくは奇跡と思えるほどだ。

これでも、ウイルスの正体はまだまだ、全く解明されていないのは確かだ。

 

一つの事例を挙げると、

2014年のフランスチームが新種ウイルス、ピソウイルス・シベリクムをシベリアで発見し、そのウイルスは3万年間、永久凍土層に閉じ込められていたにも関わらす、アメーバの中に注入されると、若者のごとく元気いっぱい活動し始めたそうだ!

何と言う「時間軸」だろうか!天文学や地質学、考古学などの分野において、そもそも我々人間界の時間軸とは、全く想像を絶するほど違うがまさにこの例も驚きである。

幸いにも、ピソウイルス・シベリクムは人間に感染することはないことが証明されたが、今後、ほかのどのようなウイルスが発見され、人体にどのような害を及ぼすか誰もわからない。

 

また例えば、水痘帯状ヘルペスウイルスで見られるように、子供のころ水痘を引き起こし、半世紀以上も不活性のまま人体の神経細胞の中に居座り、年寄りになってから活性化して「恐ろしく痛い帯状疱疹」となって噴き出してくる、悪質なウイルスも存在する。

私たちは、常に病気と隣り合わせの生活をしているが、ウイルスはまだ、たったの120年ほど前から知られた「モノ」で詳しくは、まだその正体がわかっていない。

 

 私はウイルスを「モノ」と表現したが、それが正しい表現なのか、間違っているのか専門家でないのでわからないが、それは下記の理由による。

 

厳密にはウイルスは「細菌」でも「真菌」でも「原生生物」でもないというのだ。ウイルスについてごく簡単に調べた結果を列挙しておこう。

  ウイルスは「生きているとは言えないが、決して死んでもいない。」

  ウイルスは生態細胞外では、ただの不活性物質で生体細胞に入らなければ、何万年間でも「ものも食べず、呼吸もせず、ほとんど何もせず、自力では移動もできず」ただ何か(誰か)に「持っていかれて」生体細胞内で初めて「活性化」して、物凄い威力をその宿主に対して発揮するという事が分かった。

  そしてウイルスは地球上で何億年も前から存在し、ありとあらゆる動物を感染させ、死滅させたという事だけは事実である。

  そしてさらには、稀には生体細胞の中でさえも「不活性化」して、ある日突然「猛威を振るう」種類のウイルスが存在する例がある。などなど、まだまだ少しのことしか知られていない。

 

と、いう事である。それだからして今回世界中で猛威を振るっている、新型コロナの「COVD-19」は自己変異を繰り返しながら、わが人類の死亡者の累計は昨今400万人を超えたと言われている。とても恐ろしい死者の数で、人類にとって最大の脅威ではないだろうか?

 

わが人類は、ウイルスやそのほかの微生物について、まだまだ「何も知らないことだらけ」という事だけは確か、らしい。2021/09/22


ロボタクシー

この、科学カテゴリーの追加文章、更新は久しぶりだ。自分はMOME以外のブログカラムに欲張って6つもの「カテゴリー」を作ってしまったので、いざどのジャンルに加筆しようかと考えてしまうと、日々の雑多な出来事に埋没して、思うようにPCキーボード打ちに邁進できない、という事が解ってきた。

まあ!やや無責任感覚の「ブログ」なので、偏差しようがしばらく放置しようが「気の向くまま」と言うスタンで行くことにする。

 

さて、タイトルの「ロボタクシー」について、簡単に書いて見ようと思う。

 11月21日のネットニュースに、このタイトルが出ていたので、この件について述べよう。

 

中国政府は、自動走行タクシーの商用利用を始めて承認し、北京市内にはすでに十数台の「ロボタクシー」が、「営業運転」しているそうだ。一度に乗車できる客は2人までだそうだが、運賃の支払いは「デジタル支払い」で行われるそうだ。

今のところ、非常時に備えてタクシー会社の従業員が前部座席に同乗はするが、全て自動で行わるとのこと。走行エリアは北京南部の亦庄(Yizhuang)地区に制限されているが、いずれイリアは拡大されるだろうとのこと。

開発元はインターネット検索大手百度(バイドウ、Baidu)と、トヨタ(Toyota)が出資している、スタートアップ企業の小馬智行(ポニー・エーアイ、Pony.ai)で、小馬智行によれば、同社のロボタクシーはすでに50万回を超えているという。北京市内の行動では百度の自動運タクシー67台が走行しており、賃料は5.9キロメートルで、僅か2元(約36円)ほどだという。

 

 このように、まだまだずっと先と思っていた「未来」のことが、中国ではすでに実験的に行われていて、このままそのシステムを取り入れた都市になって行ったら、メリットとデメリットはどのように顕在化してくるのだろうかと、大きな期待ができる反面、予想外の負の面は如何ほどか、心配なことも出てくる。

 

 一方、わが国でも自動車メーカーの「トヨタ」が壮大な未来都市「ウーブン・シティー」計画を、今年4月から実行建設するような発表をしている。

「ウーブン・シティー」計画はトヨタが静岡県裾野市に175エーカーの面積の土地「東京ドーム15個分の土地に2,000人が居住」し、実験都市をつくる計画だと言う。

 「ウーブン・シティー」とは日本語に訳すると「編まれた街」と言う意味だ。

プロジェクト初期はトヨタの従業員や関係者をはじめとする2,000人ほどの住民の入居を想定し、将来的には一般入居者の募集や、観光施設としての運営も期待されるとのこと。

 

都市計画を担当するのは、世界最高の若手建築家として知られる、デンマーク出身のビャルケ・インゲルス氏だ。氏は、ニューヨークの第2ワールドトレードデンターやグーグルの新本社社屋、レゴ本社に建てられたレゴハウスなど革新的でユニークなプロジェクトの数々を手掛けている建築界の新星だそうだ。

 

 具体的なプロジェクトとしては、あらゆる企業とタイアップしてあくまで「人々を中心とした生活圏」、より具体的には、ロボット・AI・自動運転・MasS・パーソナルモビリティー・スマートホームといった先端技術を導入する一方、町の建物は主にカーボンニュートラルな木材で建設、屋根には太陽光パネルを設置するなど、環境との調和やサステナビリティー、即ちSDGs(持続可能な開発目標)を前提とした街作りが基本で、人々のリアルな生活環境の中にあらゆる先端技術を導入・検証できる実験都市を新たに作り上げること、とのこと。

 

 我々人類は、イギリスで18世紀半ばから始まった「第一次産業革命」以来、猛烈に資源を浪費し地球の資源を食い尽くしてきている。その副作用が200年後の現在に顕在化してきているのだが、もう既にリミットに到達しつつあり、一番大きな副作用の一つである「地球温暖化」は地球規模にあらゆる面で顕在化し「猛威」を振るっている。  

このままでは、地球は人間が居住不可能なるのに50年かもしくは1世紀も持たないではないかと真剣に論議されている。地球規模に起きている「天変地変」ともいえるような、大規模災害は地球上の「ここかしこ」で発生して、未曽有の災禍を我々人類に与えている。

このように「大そうなこと」を言っても実生活において、それでは飛行機、車を止め、エアコンなしの「無駄を極力排した衣食住」で生活できるか、と問われれば誰でも「了解」と言える者はいないと思われる。

飽くなき、欲望を持つ我々人間は、どこまでかけがえのない地球にダメージを与えないでSDGs精神を維持した生活ができるか、試されていると思う。

それは、取りも直さず我々の子孫に良い遺産として残せるかどうかの、大きな問題だと思う。2021/11/28


AI・AGI・ASI

 極めて久しぶりの、このカテゴリーの文章更新だ。ITの進化についていつも追記しようと思いつつ、ついつい他のカテゴリーに注目していたが、更なるITの進化についてやっと加筆ができたので嬉しい。

孫正義氏の講演『AIはAGIに進化する』と言うYouTube配信の「プレゼンテーション」を最近視聴した。

孫正義氏は、プレゼンの最初に「私の個人的なかなりの思い込みありますけれども、それなりのメッセージも持ってまいりました。」との発言から始めた。

孫さんのプレゼンテーションは確かに少々「誇張」して述べてはいるが、私にとって内容があまりにも衝撃的だったので、約1時間の動画にもかかわらず、YouTube動画もPC保存し、配信も2度見した。  

きっと、まだこれからも何度も見るだろう。

 このブログをご覧の方は、孫正義氏の講演『AIはAGIに進化する』の動画が何時まで配信されるか解りませんが、タイトルを検索なさるとヒットすると思う。

 私なりに、彼のプレゼンをとても簡単に要約すると、―― 私はChatGPTを使う事は勿論できるが、敢えてそれで要約はしていない。例えば『この文章はChatGPTで作成されているか?』とChatGPTに聞けば、その確率も教えてくれるので、確認されたい方はされてみると良い。―― 孫氏のプレゼンはこれからの時代は「現在がAIの時代、そして10年以内にAGIの時代、さらにその後の20年以内にASIの時代になる。」との予測を立てた。ごく簡単にAI・AGI・ASIについて私なりの理解で記述してみよう。

 

AI→AIとは、Artificial Intelligence(人工知能)の略。コンピューターがデータを分析し、推論(知識を基に、新しい結論を得ること)や判断、最適化提案、課題定義や解決、学習(情報から将来使えそうな知識を見つけること)などを行う、人間の知的能力を模倣する技術を意味するらしい。AIは、センサーからの情報や画像・テキスト・音などの情報を受け取り、知的能力を模したアルゴリズムにより、処理実行を行うという事だ。孫さんに言わせれば、AIを使った「ChatGPT-4」はすでに「医師免許国家試験」「国家司法試験」などに合格するほどの知能を有するとのこと。現在これは、誰もが認め確認さていることだ。

 

AGI→汎用人工知能(AGI)とは、想定外の状況でも自ら学習し、能力を応用して処理することができる、人間に近い知能を持つ人工知能を指す。Artificial General Intelligenceの頭文字から、AGIと呼ばれる。

汎用人工知能(AGI)は、従来のAIよりも汎用性、自律性に富むことが特徴だ。プログラムされた特定の状況以外の課題に対しても、問題解決を図ることができるとのこと。

人工知能研究の最終的な目標として、汎用人工知能の実用化には高い期待が寄せられている。現在数多くの企業・研究機関が実現に向けて取り組んでいるが、未だ完成はされていない。AGIも孫さんに言わせれば「全人類の総叡智の10倍の知能」になり、あらゆる革命をもたらすと言っている。

 

さて、次のASI

ASI→実はこのASIについては、現在まだはっきりと定義すらされていないのだ。一般的にはArtificial Super Intelligenceと呼ばれている。

 ウィキペディア:超知能(ちょうちのう英: Superintelligence)

とは、もっとも天才的なギフテッドの人間をはるかに上回る知能を有する仮説上の主体である。 超知能は、ある種の問題解決システムの属性を指す言葉として用いられることもある。(たとえば、超知能の言語翻訳者や超知能の工学助手など)その場合、高水準の知的能力を持つ主体が現実世界のものであるか否かは問われない。超知能の創造は、知能爆発(英語版)の結果としてもたらされる可能性があり、同様に技術的特異点と関係する可能性もある。と言っているだけで、具体的な記述はない。

これも、孫さんに言わせればASIは「全人類の総叡智の10,000倍」と言わしめているのだ。それはもはや「自己増殖」から始まって、人類の未知のほとんどのことも成し遂げる・・・と言っているので、もやや核爆弾よりも恐ろしい力を持つだろう。

 

 例えばあるユーザーが『私はお金持ちになりたい!』と言えば、そのノウハウを事細かにASIが教えてくれる・・・・などと、言っている。

 恐らく私、筆者自身は後20年も、生きられないであろうから、それを目の当たりにすることはないであろうが、人類の善用に資するのか悪用されるのか、までは解らない。

 いやむしろ反対に、ASIそのものが我が人類の個人個人の価値判断の判定に特化した「判定基準」を有し、人類もそれに依拠し何らかの根拠を持つようになるのかもしれない。

 まさか、まさかそれはないだろうが、ASIそのものが力を持つようになれば その可能性を否定することはできないかもしれない。

 

そして、人間の作為による「峻別判定」だけでなく「心の内奥に至るまで」その「峻別判定」の「基準化」がなされるかもしれない。

 

 考えただけでも「空恐ろしい」ことだが、ASIの開発に規制やルール策定ができるだろうか。私個人は人間の「性悪説」を支持する方なので、悪用を止めることはできないのではないかとひそかに危惧している。まあ、今のうちから、私ごとき者がそれを懸念しても、それはまさに「杞憂」に過ぎないことではあるが。

 

 今後は必要なときには、ブログ内でもURLも貼り付けようと思っている。通常ブログには、URLは貼り付けないと、以前アナウンスはしたが、柔軟性を期してURLをかけてみよう。ご覧になられたい方は、下記のURLをクリックしてください。ワンクリックでジャンプします。  2023/10/17        

 

https://www.youtube.com/watch?v=SckV2Mpf-jY


  :続き思案中…(^_-)