6. 文化閑話

 さて、本日のテーマは、人間の本性の「性善説と性悪説」について。 本来の人間の心には「善と悪」が同居しているように思うし、人間の知力においても個人差はあるが「聡と愚」が共存していると思う。このことはすべての人間に当てはまることであり、ひいては個々のパーソナリティーの中にも混在しているように思われる。 私が述べようとしている「性善説と性悪説」は、いわゆる「孟子の唱えている性善説と荀子の唱えている性悪説」のことではなく、また哲学的・政治体制的・宗教的・法律的・社会規範的・犯罪的・・・などなどの行動を起こす「人間」のことでもない。単に「性善説=良い人間=善行・親切・博愛・努力・・を惜しまない性格の人、などなど」のことであり、「性悪説=あまり良くない人間=狡猾・憎悪・不親切・怠惰・な生活を好む性格の人・・などなど」のことを言っている。我々人間の本性を総括して、その判断の基に自分自身の「人生設計」を計画・実行する方法に「性善説と性悪説」「聡明と暗愚」のどちらの考え方を自分はとるかと言う、二者択一の選択肢がある。そこで「両方が混在しているのが常態である」では論議はまとまらない。21/07/09